ノルディックウォーキングは通常のウォーキングより消費エネルギーが20%増えるかも知れない話

前回のエントリーでは、ノルディックウォーキングが通常の歩行よりも20%エネルギーを多く消費すると一般的に言われている事柄が、一応根拠はあるもののど皆に当てはまるわけではないことをお示ししました。

今回は、前回のエントリーの中でも触れた森林セラピーのサイトに記載されている「約倍近く云々」という文言について少し考えてみたいと思います。

ノルディックウオーキングは、2本のポールを使って歩行するだけで、通常のウオーキングに比べて、倍近くカロリー量を消費するという全身運動です。

件のサイト内の文からの引用です。

言葉を選ばずに表現するなら酷いの一言に尽きます。

「2本のポールを使って歩行するだけ」が、特に嫌いな部分。

さらに「倍近くカロリー量を消費する」とは・・・。

この数字は何処から引っ張ってきたのでしょう。

「120%」でも怪しかったのに、「200%」となると非常に怪しく感じてしまいます。

最近(公開当時)私は地元津市の森林セラピー事業に少しだけ参加させていただいているので、なるべく好意的に受け止めたい気持ちがありますから・・・

 

200%と考えるから怪しく感じるのであって、あくまで「倍近く→約2倍」だと考えれば、1.5倍を約2倍と表現しているのかもしれない。

⇒1.5倍なら何とか説明がつくかもしれない。

ノルディックウォーキングのある特性から述べれば良いかも。

 

今回は以上のような観点から、通常のウォーキングとノルディックウォーキングとの消費エネルギーの差についてお示しできればと思います。

 

さて、ノルディックウォーキングの“ある特性”とは、通常のウォーキングと比較して、主観的運動強度(しんどさ)が同じでも客観的運動強度(速度や心拍数など)が高くなるというもの。

ノルディックウォーキング経験者を対象にした検証によると、同じ主観的強度でもノルディックウォーキングは通常のウォーキングよりも3~5%程度速く歩けてしまうのだそうです。客観的強度を高くする一因ですね。

 

これを踏まえ、馬鹿の一つ覚えでCompendium of Physical ActivitiesのサイトからMETs値を引用すると…

 

ウォーキング

時速5.6キロ 4.3METs

ノルディックウォーキング

時速5.9キロ 5.1METs

 

確かに増えていますけど、2倍には遥かに届きません。

1.2倍(20%増!?)です。

とまあ、単純に比べていますが、先の検証はノルディックウォーキングの経験者に対するもので、Compendium of Physical Activitiesのサイトにあるデータに関しては、(私の知る限りでは)経験を配慮しているか不明です。

ですから正確とは言いがたいのですが、「約倍近く」云々というのが疑わしいことは、残念ながら間違い無いような気がします。どうがんばっても“近く”なりません。

しかし私の文献検索能力が乏しいために「約倍近く」になる研究なり検証なりを探し出せなかったのかもしれません(まだフォロー)。

それから、私がインストラクター資格を取得した日本ノルディックフィットネス協会(JNFA)の他にもポールを使ったウォーキングを普及する団体はいくつかありますので、他の団体の発信しているデータなのかもしれません。

というわけで今回は、疑わしいことは間違いなさそうだが結論を出すのは保留…というなんとも中途半端な結論とさせていただきます。

 

ただ、思いがけず20%という数字が出てきました。

一般のウォーキングとノルディックウォーキングを同じ速度で比べるよりも、ポールを使うことで自然と速くなった速度とで比べたほうが個人的にはしっくりきますね。

 

通常のウォーキングと、ポールを上手く扱って自然に速度が増した状態のノルディックウォーキングとで比べれば、消費エネルギーは20%増加する。

 

この結論でいいのではないかしら。

指導される側としては「そんなモンどっちでもエエがな。」でしょうけど。

 

参考サイト
http://www.jhf.or.jp/whd/2008/2008nw.html
https://sites.google.com/site/compendiumofphysicalactivities/home

 

 

※2012年9月公開の記事を加筆修正

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