【三重弁丸出し】140字の怪異談詰め合わせ①

じねん堂ではパーソナルトレーニングのインターバル中に怪異を語ることが多い。したがって、1~数分で終わる話が重宝する。
最近は、それらをさらにコンパクトにしてツイートする試みを行っている。今回は5本をまとめて紹介したい。(なお、ツイッターのじねん堂は「三重弁丸出しおじさん」である)
◆記憶しているなかでは最初の不思議な体験
測量のバイトで鳥羽方面に行ったとき。川原で休憩中に赤いアーチ橋を見上げていたら、骨組みの間に茶色いものが見えたん。
「鳩かな?」
目を凝らしたら、おっさんの顔やった。
じーっとこっちを見る頭だけのおっさん。
いわゆる怪異に出会したんはあれが最初やったな。#怪談— 鍼灸師マスクオブじねん堂 (@89znd) November 17, 2020
◆ある意味ポピュラーな、黒いモヤの話
あるランナーが菰野のきらら湖周囲をランニングしていたとき、急にもよおしてきて管理棟のトイレを使ったん。
手を洗って顔を上げると鏡に黒いモヤのようなものが映っとって、ちょうど腰くらいの高さをス~っと横切ってくとこやったんやって。
ぎょっとして外に出たけど、何も無かったそうやで。#怪談— 鍼灸師マスクオブじねん堂 (@89znd) January 4, 2021
◆なぜかこんな時に限って…
Tさんがある時な、実家に行ったあと、父親が入院しとる病院には寄らんと帰ったん。なぜかその日は偶々な。
その夜、2歳前の娘が寝ながら「あかん。あかん!」って叫びだしてさ。手が付けられやんの。
ほんでやっと静かになったと思ったら、今度は電話が鳴ったん。
父親の危篤の知らせやった。#怪談— 鍼灸師マスクオブじねん堂 (@89znd) January 5, 2021
◆パチンコ店には多いらしい
見える質のAさんがパチンコに行ったら、二つ隣の椅子に下半身だけの透けた人が座っとったん。
そこにどこかの兄ちゃんが知らんと座ったんさ。見えやんから。
こういう時は必ずかかる(玉が良く出る)んやって。兄ちゃん大儲け。
でもAさん。自分ではしやんの。家まで憑いてきたらかなわんから。#怪談— 鍼灸師マスクオブじねん堂 (@89znd) January 8, 2021
◆地元の者をして何なのか分からないという不気味さ
山の上にある全寮制の高校。裏側からは別荘地を抜けて登っていけるんさ。
ある日の午後、地元の若夫婦が家を買おと思って、別荘地を見に行ったん。山道を登ってったら、ぽっと開けた場所に出たんやけど、そこには白装束を着た人達がようけ居って…。人っぽかったけど怖くなって引き返したんやって話。— 鍼灸師マスクオブじねん堂 (@89znd) January 15, 2021
今後も「140字の怪異談」はある程度まとめて紹介していくつもりだ。