怪異談– category –
幽霊・お化けなどが登場する怪談話だけでなく、人が怖い話・社会的に怖い話・一部の人には怖く感じる話・不思議な話などもふくめて“怪異談”と捉え、掲載しています。
このカテゴリーのみ、本文を「だ・である調」で記述しています。
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怪異談
隣人
20代の女性、Sさんが数年前に体験した話。 当時Sさんは接客を伴う飲食店でアルバイトをしていて、1DKのアパートに一暮らしだった。その日は腹痛などの体調不良を理由にアルバイトを休むつもりで、夕方までごろごろしていた。 “ピンポンピンポンピンポ... -
怪異談
警備員
Aさんが警備会社でアルバイトをしていたころ、同僚に40~50代くらいの女性(Bさん)がいた。特に癖が強いというわけでもない、普通のおばちゃんである。普通に出勤をしてきて、普通に仕事をして、普通に雑談もする。 そんなBさんが急に退職した。 アルバ... -
怪異談
フランス人形
今をさかのぼること20余年。私は京都の大学に通っていた。 京都と言っても、京都駅から山陰線で1時間半ほどかかる山間の町だ。間近に迫る山と生活道路の間を埋めるように田圃が広がり、初夏には小さな川で蛍が舞う。のどかな場所に私の通う大学はあった。 ... -
怪異談
神戸野外活動センターの怪異
しる人ぞ知る津市の心霊スポット、神戸野外活動センター。 「あそこはやばいよな~」 こういった話はよく聞くのだが、具体的に何が起こるかを言及する人には会ったことがない。あっても “異音” 程度だ。 ただいま、神戸(かんべ)の野外活動センター... -
怪異談
おみくじ
「先生って、神社でおみくじ引きます?」 ある日の午後、患者のAさんからこう尋ねられた。 実は私、神様系は少し怖くて、おみくじを引いたりお守りを買ったりはしない主義なのだ。 「いやあ、私は引かないですね。おみくじが、どうかしました?」 &... -
怪異談
お爺さんが横切るから…
ある夏の日のこと。 いわゆる“見える”JCであるAちゃんとこんな話をした。 勉強って、どこでしとるん? えー。ごはん食べるとこ。 あー、そうなんや。リビングちゃうんやな。やっぱり、テーブルの高さが丁度エエとか、テレビが気になるとかで? んー。リビ... -
怪異談
鳴く犬の伝承
ここのところ民話に興味があって、三重県のものを中心に読み漁っている。 そこで気づいたのが、意外に同じような話が全国に散らばっているということだ。京都で有名な「幽霊の子育て飴」は、三重県の桑名にもまったく同じような話があるし、「和尚と3人の... -
怪異談
似ているようでちょとずつ違う「ひとだま」のはなし
おばけ、幽霊といえば、「ひとだま」がつきものである。 墓地の上にフワフワ浮いているイメージだろうか。 今回はそんな「ひとだま」について。ちょっと毛色の違う、しかし共通点のあるお話を紹介できればと思う。 松阪市でのできごと Tさんのお母様の体験... -
怪異談
民話のパワー
今から7年ほど前、美杉森林セラピー基地の「体験ウォーキングメニュー モニター企画」にスタッフとして参加した。私が津市森林セラピー基地運営協議会に加入する契機となったイベントである。土地の純朴さやあたたかな地元民との触れ合いによって癒しを得... -
怪異談
怪異の裏取り
先日、次のような話を聞いた。 団体でバス旅行に出かけた時のこと。 初日には添乗していたバスガイドが、翌朝は乗って来ず、午後には別のバスガイドが代わりに乗ってきた。 どうやらバスガイドの一人が、宿で何らかの怪異に見舞われ、仕事ができない状態に...