実体験– tag –
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短い怪異談詰め合わせ②
じねん堂ではパーソナルトレーニングのインターバル中に怪異を語ることが多い。したがって、1~数分で終わる話が重宝する。 匂い系の実体験 2019年の年末。何となく外が気になって玄関扉を開けたら、外から「化粧をしたお婆さん」の匂いがフワっと入って... -
短い怪異談詰め合わせ①
じねん堂ではパーソナルトレーニングのインターバル中に怪異談を語ることが多い。したがって、1~数分で終わる話が重宝する。最近は、それらをさらにコンパクトにする試みを行っている。いわゆるtwitter投稿用である。 記憶しているなかでは最初の不思議... -
放送事故
じねん堂がまだ整骨院の中で間借りをしていた頃の話。 その日は空手の稽古日だった。21時半までの稽古を終えてアパートに戻り、シャワーを浴びて、テレビのニュース番組を観ようとビール片手にリモコンを操作した。 どうやら日中に交通事故からの車両火災... -
結納の日に
2004年の春。 妻の実家の母屋で結納の儀を執り行った。 妻の実家は、敷地に蔵が2棟あったり田畑や山を所有していたり、おまけに曽祖父(?)が村長だったりと、いわゆる田舎の名家とでも呼ぶべき家柄で、母屋の太い柱や梁が “いかにも” な雰囲気を醸し出し... -
出ていく女
家を建てる前に住んでいた2DKのアパートで体験した出来事。 この頃のじねん堂は整骨院内で寄生虫のように開院していた。営業時間も整骨院のそれに準じたもので、12時~15時までの長い昼休みの間はアパートに帰ってダラダラしたり昼寝したりが日課だった。... -
痣(あざ)
妻が妊娠中の2006年5月。 妻の祖父が他界したため、その葬儀に参列した。 祖父の居所である三重県南部の漁師町には、妊婦が葬儀に参列すると何らかの “障り” があるという言い伝えがあり、それを防ぐために腹帯へ鏡を入れるのが風習とのことだった。したが... -
灰色のパーカーと赤いパーカー
2007年、11月14日のこと。 いつものように床に就いて、いくらか時間が経ったころだろうか。 ふと目が覚めた。 当時住んでいたのは、築30年は超えているであろう古めかしい3Kのアパート。二間続きの4畳半と6畳とを仕切るふすまを取り払い、4畳半をリビン...
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