さる11月28日、津市美杉町で開催された「第9回 ノルディックウォーキングフェスティバル」に、運営として参加しました。
このノルディックウォーキングフェスティバル。津市森林セラピー基地君ケ野ダム湖畔コースを会場に、ノルディックウォーキングをしながらのんびり湖畔の景色を楽しむ「ファン部門(4キロ)」と、タイムトライアルとシェイプコンテストとで総合順位を競う「トライアル部門(7キロ)」の2部門で行われます。
今年はCOVID-19関連事象への配慮から、参加資格を三重県在住者のみとし、募集人数も50名に限定しての開催でした。
例年の3月末と違って、寒くなっていく時期の開催。案の定当日は朝からなかなか気温が上がらず、前夜に降った雨(一部では雪!)の影響で路面のコンディションも終日よくなかったですが、皆さん概ね楽しまれたようでした。
実は今回、助手1号がトライアル部門に参加していました。
本当は一昨年の段階で参加させたかったのですが、他の行事やCOVID-19騒ぎの影響でなかなか実現せず、満を持してなの今回なのです。
タイムトライアルでは快調に飛ばしたらしく、撮影係さんから「ダントツで折り返し」とメッセージが携帯に入り、私のテンションも上がります。
復路では、ファン部門の参加者をうまく躱せなかったのかバテたのか、後続に距離を詰められつつも1位でゴール!
コースに出て仕事をしていたのでゴールの瞬間は見られなかったのですが、なかなかのタイムでした。
そして、シェイプコンテストでも普段の力を発揮し、みごと総合優勝を果たしたのでありました。
「レッ津!ノルディック!」から2人目のチャンピオンが誕生したことになります。
この優勝が、助手1号のインストラクター活動の弾みになってくれたら嬉しいなと感じます。
さて、シェイプコンテストでの助手1号。身内の私が審査員の一人ですので、忖度の疑いを持つ方もあるかと存じますが、そんなものなど全く必要のないスムーズなフォームでした。もちろん欠点もありましたから、満点は付けていません。
今回も私は「熟練度」の審査を受け持ちました。助手1号の場合、基本的なテクニックは習得していると判断したうえで、爪先の蹴りだしと体幹の回旋、ポールへの力の伝わりの部分で減点しました。
雨で路面コンディションの悪い中、ポールを滑らせずに押していけた…押しているように見せられたことは大きく評価したいです。
ただ、「押していないけれど押しているように見せなければならなかった」ことにより、軽やかだけれどこじんまりした歩き方に見えてしまったのが惜しかったです。これが、先に述べた減点にも繋がっています。
ほんの少し歩行速度を落とし、手首でポールを路面に押し付けるようにコントロールすることで、後方への大きな腕ふりや爪先の蹴りだし、体幹の回旋を表現できたかと思います。このようにコントロールすることで、拳が腰を通過するあたりでポールがすっぽ抜けるのを防ぐことができ、かつ、比較的強く押せます。この局面で得た加速を利用して、後方への大きな腕ふりや爪先の蹴りだしに繋げていくのです。
路面状況に関係なく、ポールを大きく後方まで押せていないことは減点となります。しかし同時に、今回の路面状況の中で、そこまでしっかりとは押してはいないけれど押しているように見える歩き方ができれば加点となるわけです。
加点を実現するのは、ポールの微妙なコントロール。
まさに「熟練度」ですよね。
インストラクターが受講者・参加者の前で、「最終的にはこんな“感じの”歩き方になります」と、どんな路面状況下でもある程度以上の精度でパフォーマンスできるのは、こういったポールコントロールの熟練があるからなのです。
私はこのような視点から採点したわけですが、フェスティバル終了時に受け取った助手1号の認定証のランク付けは「Aランク」。実際の点数は非公開なので推察するしかないものの、私個人の採点は妥当なものだったと言える結果です。
もし忖度があったら、「Sランク」になっていたはずです。