怪異談– category –
幽霊・お化けなどが登場する怪談話だけでなく、人が怖い話・社会的に怖い話・一部の人には怖く感じる話・不思議な話などもふくめて“怪異談”と捉え、掲載しています。
このカテゴリーのみ、本文を「だ・である調」で記述しています。
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怪異談
短い怪異談詰め合わせ③
赤い絵 看護師さんからいただいた話。 入院患者のお婆さんから、病室を替えるよう強い希望があった。物が上から落ちてくるとか、赤い絵が掛けてあるとかいった理由だった。幽霊も見えるという。しかし、病室の高いところには何も置いていないし、もちろ... -
怪異談
右端の家
40代の女性、Tさんから頂戴したお話。 5・6年前、Tさんのご実家の近くにあった畑付きの古い大きな借家が売りに出た。しばらく借り手が無い状態で、オーナーの住まいも遠方なため管理が難しいというのが理由らしかった。 すると、すぐにどこかの業者... -
怪異談
不眠の原因
「私、不眠症になったきっかけがあってね……」 そう切り出したのは、Mさんという60代の女性。施術の合間、雑談の中で出てきた言葉なのだが、職業上の興味というか、妙に気になってその先を促したところ、こんな話を聞かせてくれた。 今から〇年前、Mさ... -
怪異談
短い怪異談詰め合わせ②
じねん堂ではパーソナルトレーニングのインターバル中に怪異を語ることが多い。したがって、1~数分で終わる話が重宝する。 匂い系の実体験 2019年の年末。何となく外が気になって玄関扉を開けたら、外から「化粧をしたお婆さん」の匂いがフワっと入って... -
怪異談
【解釈】えんとつ掃除とゴミ男
映画が話題となっている“煙突の町”の絵本。 私も挿絵、特に背景の魅力に取りつかれたひとりだ。陰鬱な解釈ができる内容も好みに合っている。しかし、どうにも文章が読みにくい。数年前には、次男の夜伽に使うために少しだけ作り直したこともある。 今回は... -
怪異談
あしもと
30代の女性、Kさんが、20代前半の頃に体験した話。 ある夏の晩、疲れきった身体をベッドに横たえ、Kさんはいつものように常夜灯を点けて眠りについた。どれくらい時間が経ったろうか。 グンッ。 足首を何者かに掴まれ、足先の方向へ引っ張られたことに気づ... -
怪異談
きっかけ
生まれたときから見えていたのか、何かのきっかけで見えるようになったのか。 霊をはっきりと目に捉えることができる人は、そのきっかけもはっきりとしているように思える。そんな話をうかがったので紹介したい。 Aさんが中学生だったころの話だ。 ... -
怪異談
短い怪異談詰め合わせ①
じねん堂ではパーソナルトレーニングのインターバル中に怪異談を語ることが多い。したがって、1~数分で終わる話が重宝する。最近は、それらをさらにコンパクトにする試みを行っている。いわゆるtwitter投稿用である。 記憶しているなかでは最初の不思議... -
怪異談
朝田寺で起きたこと
松阪市朝田町(あさだちょう)に、地蔵菩薩を祀る朝田寺(ちょうでんじ)がある。 松阪市やその周辺の町村では、宗派関係なく葬儀の翌日に身内が故人の衣服を一着持ってこの寺に参詣する。故人が無事に極楽への道を進めるよう、地蔵菩薩に祈願するのだ(道... -
怪異談
美人の新人さん
60代後半~70代と思しき男性、Aさんから伺った話。 Aさんが現役の会社員だったころ、所属する部署に女性の新人が配属された。 彼女は美人で人当たりも良く、部署で一番年下ということも手伝ってか、皆に話しかけられ、可愛がられ、すぐに部署のマド...