10月18日(木)、秋晴れの中、一志老人クラブ連合会(健康づくり)ノルディックウォーキング大会にインストラクターとして招聘されました。
大会と名はついていますが競技ではなく、3.6キロほどのコースをゆっくり歩きながら地域の語り部から歴史の説明を聞こうというものです。
参加者は約80名、最高齢は91歳。
インストラクターは私一人だったので少し不安でしたが、要所に係を配置したり、警察の協力も得ていたりと、コースに出たら私の仕事はほとんど無いも同然でした。
いつものように、軽くウォーミングアップと歩き方のレクチャーをして出発です。
雲津川にかかる細い橋を渡って…
山沿いをてくてく。
ひたすら長閑な田園風景が広がっていました。
車はほとんど通りません。
平坦で、ウォーキングには最適ですね。
コースのちょうど折り返し地点が最初の目的地、誕生寺です。
ここで“語り部”から誕生寺にまつわるお話をうかがいました。
この誕生寺、天台真盛宗の開祖である「真盛上人」が誕生した地であることから誕生寺と名づけられたとか。
真盛上人の産湯に使ったと言われる井戸があったり、寺の裏の小高い山には真盛上人の父親が築いた大仰城(おおのきじょう)の跡があったり。
残念ながら境内に立ち入ることは出来ませんでしたが、また訪れてみたく思いました。
さらに1キロほど歩いて成福寺(じょうふくじ)。
この成福寺は真盛上人の両親の菩提寺で、真盛上人の叔母にあたる盛善尼によって開かれたそうです。
コンクリート製の薬師堂には、138センチの薬師如来座像が祀られています。
この薬師如来像、織田軍に追われた北畠氏が、逃げる最中に雲出川へ捨てたものなのだとか。薬師堂の対面にある真盛上人の両親の墓の背後には、地元のかたからは「ヒョウの木」とか「ヒョンの木」と呼ばれる古木が立っています。
木の実に虫食い穴ができて、風が吹くとその穴が笛のようにヒョウヒョウと音を出すからだそうですよ。
成福寺を出たあとは、川沿いを歩いてスタート地点に戻りました。
今回のコースは、美杉に行くときに通り過ぎることはあっても歩いたことは無かったので、とても新鮮でした。
また機会があれば歩いてみたいです。
誕生寺から大仰城址へ登るとか。良さそうですね。