LEKIのポールをカスタム(グリップ交換)した話

ノルディックウォーキングと言えば、ポールがつきものですね。
国内外の幾つかのメーカーから、それぞれに特徴あるポールが発売されています。
私はドイツのLEKIというメーカーのポールを愛用していまして、3種4組を所有し、店で指導する際にも活用しています。
とはいえ、何組も持っていたところで、全てを同時に使う機会にはそれほど遭遇しないのが現実。
そこで、同じ種類で2組あるポールのうち片方をカスタムすることにしました。
兼ねてからグリップ部分に少なからぬ不満がありましたので、以前見つけた“イカしたグリップ”と交換しようと思い立ったのです。
そのグリップがこちら。

イカす!
同じLEKIの「TRIGGER S SPEED GRIP」という、スキーのストックに使われているグリップです。
以上のようなことに魅力を感じ、こちらの製品を選択しました。
と、いうわけで早速交換です。
先ずはポールを湯煎。

熱湯注意!
数分ほどで、にゅるにゅるスポッと抜けました。

あっけなく抜けます
ビニールのコーティングの様に見えるのは、接着剤?温めて引っこ抜くことが出来たわけですから、接着剤が溶けたのかと思っていましたが、割にベタベタしないのです。
ひとしきり観察して新しいグリップを差し込もうとしたら、これがまた相当硬い。
ポールの径は合っているはずなので、眺めているうちに接着剤(らしきもの)が再び固まってしまったのでしょうか。
湯煎しては押し込む作業の繰り返しとなりました。

何度も湯煎
結構苦戦しながらも、何とか完成。

テッテレー♪
新しいグリップは差し込みが幾分浅いです。
また、見た目の長さは交換前と同じなのですが、ストラップを接続する位置の関係で実質約2センチほどポールが長くなりました。
もちろん、ストラップは問題なく接続できます。

サマーシャークショートと接続
グリップ径が太くなったので、力強く握ることが出来ます。
これが地味にありがたい。
そして、親指も乗せやすいです。

親指のせ
スキーではこのような握り方をするようですね。
私はポールウォーキングの指導をすることもありまして、そっちのポールは種類によって親指を乗せる仕様のものもありますので、わざわざポールを変えなくても“見た目を似せる”ことができるのは非常に便利です。
一番グリップ交換の効果を感じたのは、ストラップを外す時の容易さ。

抜群の操作性
本当に指一本の操作でサッと外せます。水分補給や写真撮影のみならず、指導時にも重宝しそうです。
しかし良い事ばかりでもありません。
いや、グリップそのものの不具合はまだないのですが、交換時にふたつほどやらかしてしまいました。
ひとつはこれ↓

穴ふたつ
新しいグリップを押し込むときに床が傷つかないよう、シリコンの鍋敷きを使用したのですが、見事に穴を開けてしまいました。
穴の開いた鍋敷きは、そっとキッチンに戻しておきました。
そしてもうひとつはこれ↓

みごとに破損
ポールのジョイント部の部品が破損してしまいました。
どうやらこの部品はジョイント部の遊びを小さくしたり、金属同士が当たらないように緩衝したりといった役目があったようで、ポールを突くたびにカチャカチャと耳障りな音がするようになりました。(先日聞いたところによると交換が可能なようですので、近々注文しようかと考えています)
さらにいくつか検討しなければならないこともありますが(大きな負荷がかかるとストラップがグリップから外れる仕掛けのこととか)、こちらはしっかり使ってみてのことですので、いずれまた報告できればと思います。

また、このエントリーを真似てカスタムしたことによって生じた不利益に関し、当方は一切責任を負いませんのでご了承ください。
自己の責任においてお楽しみくださいね。
※2015年4月に公開の記事に加筆修正