怪異談– category –
幽霊・お化けなどが登場する怪談話だけでなく、人が怖い話・社会的に怖い話・一部の人には怖く感じる話・不思議な話などもふくめて“怪異談”と捉え、掲載しています。
このカテゴリーのみ、本文を「だ・である調」で記述しています。
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怪異談
フランス人形
今をさかのぼること20余年。私は京都の大学に通っていた。 京都と言っても、京都駅から山陰線で1時間半ほどかかる山間の町だ。間近に迫る山と生活道路の間を埋めるように田圃が広がり、初夏には小さな川で蛍が舞う。のどかな場所に私の通う大学はあった。 ... -
怪異談
神戸野外活動センターの怪異
しる人ぞ知る津市の心霊スポット、神戸野外活動センター。 「あそこはやばいよな~」 こういった話はよく聞くのだが、具体的に何が起こるかを言及する人には会ったことがない。あっても “異音” 程度だ。 ただいま、神戸(かんべ)の野外活動センター... -
怪異談
おみくじ
「先生って、神社でおみくじ引きます?」 ある日の午後、患者のAさんからこう尋ねられた。 実は私、神様系は少し怖くて、おみくじを引いたりお守りを買ったりはしない主義なのだ。 「いやあ、私は引かないですね。おみくじが、どうかしました?」 &... -
怪異談
お爺さんが横切るから…
ある夏の日のこと。 いわゆる“見える”JCであるAちゃんとこんな話をした。 勉強って、どこでしとるん? えー。ごはん食べるとこ。 あー、そうなんや。リビングちゃうんやな。やっぱり、テーブルの高さが丁度エエとか、テレビが気になるとかで? んー。リビ... -
怪異談
鳴く犬の伝承
ここのところ民話に興味があって、三重県のものを中心に読み漁っている。 そこで気づいたのが、意外に同じような話が全国に散らばっているということだ。京都で有名な「幽霊の子育て飴」は、三重県の桑名にもまったく同じような話があるし、「和尚と3人の... -
怪異談
似ているようでちょとずつ違う「ひとだま」のはなし
おばけ、幽霊といえば、「ひとだま」がつきものである。 墓地の上にフワフワ浮いているイメージだろうか。 今回はそんな「ひとだま」について。ちょっと毛色の違う、しかし共通点のあるお話を紹介できればと思う。 松阪市でのできごと Tさんのお母様の体験... -
怪異談
民話のパワー
今から7年ほど前、美杉森林セラピー基地の「体験ウォーキングメニュー モニター企画」にスタッフとして参加した。私が津市森林セラピー基地運営協議会に加入する契機となったイベントである。土地の純朴さやあたたかな地元民との触れ合いによって癒しを得... -
怪異談
怪異の裏取り
先日、次のような話を聞いた。 団体でバス旅行に出かけた時のこと。 初日には添乗していたバスガイドが、翌朝は乗って来ず、午後には別のバスガイドが代わりに乗ってきた。 どうやらバスガイドの一人が、宿で何らかの怪異に見舞われ、仕事ができない状態に... -
怪異談
放送事故
じねん堂がまだ整骨院の中で間借りをしていた頃の話。 その日は空手の稽古日だった。21時半までの稽古を終えてアパートに戻り、シャワーを浴びて、テレビのニュース番組を観ようとビール片手にリモコンを操作した。 どうやら日中に交通事故からの車両火災... -
怪異談
おんなのしろいあし と…
【おんなのしろいあし】 じねん堂では、季節によって待合室の本棚に並べる本を変えている。夏は毎年「怖い本」にしていて、そのなかでも来院者から好評なのが、怪談えほんシリーズである。 「え。この人、絵本も書くの!?」 そう言って手に取られる方が多い...